めまいと顎関節
発作性頭位めまい症(めまいは)60歳以上の女性に多い症状です。
めまいの症状として『朝、起きたら目がまわる』『下を向いただけで頭がグルグル回る』「寝返りするとめまいがする」『ひどい時はめまいと吐き気が起こる』など、めまいを感じるのが特徴です。
体の傾きや重力など感受して、体のバランスをつかさどる三半規管、耳石器という部位があります。ここに問題が生じると、めまいが起こります。この三半規管・耳石は人間の高度な機能が備わっている証拠です。では、他の生物はどのようにバランスをとっているでしょうか。それは、頭部・顎関節をセンサーにして安定を保っています。
例えば、地上最速のチータが獲物を獲る際の疾走中の様子です。チータの体が傾いていても頭は水平を保っている。これは、頭部・顎が平衡のセンサーの役目をし平衡状態を維持するようにできています。体操の選手も足が地面から離れた瞬間から平衡(バランス)を維持する役割は顎となりセンサーの役割を担います。
また、ボクシング の世界でもボクサーの弱点は顎です。鍛えられない場所は唯一、顎です。ここを打たれると簡単に倒れてしまう箇所であり、人間の急所です。ここでも顎関節は体のバランサーの重要箇所であることが言えます。
日常では、ご高齢の方が食事ではないのに口をムシャムシャ・ガクガクしていることを見かけます。このムシャムシャ・ガクガクさせることで口(顎)を動かし、体のバランスを保とうとする無意識の動きだといえます。
人間には、高度な機能である三半規管・耳石、生物由来の顎や首でバランサー、地上との水平を認識する骨盤のベアリング機能などが随所に存在しバランスのセンサーとして備わっています。この箇所が損傷、機能低下が起こると結果、自分の位置や運動を誤って感ずる症状が出てしまいます。(めまいの原因)
顎関節症や首の不具合、骨盤などの歪みを整えることで、自分の位置が正確に認知でき、頭痛やめまいの症状などの改善に役立ちます。